タグプリンターやRFIDリーダーなどの自動認識技術を手掛けるサトーホールディングスは、感熱発色顔料を使ったレーザーマーキング技術を持つイギリスのベンチャー企業、DataLase社を2017年1月に子会社化したと発表した。
同技術はインラインデジタルプリンティング技術の1つで、箱やラベルにグラビア印刷などの従来技術で感熱発色顔料を含むインクを印刷(塗布)しておき、後工程でCO2レーザーなどを使って高速でマーキングする。後工程でのマーキング時にインクなどの消耗品が不要で、従来のレーザーマーカーのような飛び散りもない利点がある。生産ラインのほか、流通センターや売り場での印字も可能で、製品へのパーソナライズ化した情報の付加が可能になる。
現在、同技術は食品大手のスイスNestle社や消費材大手の英蘭Unilever社など、欧州のメーカーを中心に採用が始まっている。主に高精細インクジェットの代替としてロット番号や消費期限の記載に使われている。