京セラは2017年3月7日、国内住宅用の「太陽光発電連係型リチウムイオン蓄電システム」から、蓄電容量3.2kWhの小型スタンダードタイプ（型番：EGS-LM0320）を2017年4月に発売する（ニュースリリース）。小型軽量化により設置性や施工性を向上させた。また、小容量化により低価格化した。希望小売価格は150万円（税抜）。
太陽光発電連係型リチウムイオン蓄電システムの小型スタンダードタイプ「EGS-LM0320」
（写真：京セラのプレスリリースより）
幅530mm×奥行き300mm×高さ650mm、重さ約54kgの小型軽量設計で、集合住宅の各住戸玄関脇の限られたスペースなどにも設置可能だという。屋内にも設置可能で、塩害などにより屋外設置が困難な地域でも導入できる。ブロック基礎の簡易施工で設置可能。
電力変換効率は充電・放電とも95.5％と高く、太陽光発電による電気を無駄なく有効活用できるという。太陽光発電で得た電気を売電優先にする「通常モード」、蓄電優先にする「グリーンモード」の2つのモード設定が可能。
同社では、電力料金上昇の懸念、災害時の電源確保、環境意識の高まりなどから、自家消費を目的とした太陽光発電の導入が増加すると予測。また、太陽光発電の余剰電力買取制度の買取期間が終了した住宅で蓄電システムを導入して既設の太陽光発電を有効活用しようとする動きが広がると予想されることから、設定性や経済性に優れる小型蓄電システムを製品化した。
