米NRG エナジーが米空軍の施設「プラント42」に隣接する土地に設置した20MWのメガソーラー「NRG Solar Oasis」
図1 米NRG エナジーが米空軍の施設「プラント42」に隣接する土地に設置した20MWのメガソーラー「NRG Solar Oasis」
(出所: 米Edwards Air Force Base)
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 米国の大手エネルギー事業者であるNRGエナジーは3月7日、米カリフォルニア州南部のパームデール近郊にある米空軍の航空機製造施設「プラント42」に隣接する敷地に出力20MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「NRG Solar Oasis」が完成し、売電を開始したと発表した。

 このメガソーラーのプロジェクトでは、パームデールの北東約8km、モハベ砂漠の西側にある180エーカー(約73ha)の土地に約9万8000枚のソーラーパネルを設置した(図1)。米空軍が所有する物件に設置された太陽光発電所としては、最大規模のものになるという(関連記事)。

 発電電力は一般家庭約3280軒分の消費電力に相当すると見込まれ、年間4万1000t、自動車換算では8600台分の温室効果ガス排出量を削減できるとする。20年間の電力購入契約(PPA)を締結した米Southern California Edison(SCE)に全量を売電する。SCEは、カリフォルニア州南部をサービスエリアとする大手電力事業者である。

 米空軍によると、以前この土地には射撃場や下水処理施設があったという。土地の使用に関しては、まずNRGエナジーが米空軍に同土地の活用を提案し、再生可能エネルギーの導入推進や遊休資産の収益化を評価した空軍が了承した。

 米空軍側の費用負担を無償として、土地のリース契約をNRGエナジーの関連会社であるNRG Solar Oasis LLCと2015年2月に締結したという。空軍は、太陽光発電を行うにあたり、施工前に環境面での対策を実施した。工事は2015年夏に始まり、工事の期間中に約250人分の雇用が創出されたという。