中距離から長距離のライドシェアビジネス世界最大手のフランスBlaBlaCar社の新しいパリ本社を訪れ、同社の事業の現状と今後について聞いた。

BlaBlaCarの本社
BlaBlaCarの本社
2016年3月にパリ市内の新しいビジネスビルに移転(写真:Kenji Momota)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社の創業は2006年9月で、進出国は欧州を中心にインド、ブラジル、メキシコなど22カ国に及ぶ。オフィスはパリ本社の他、海外に15カ所あり、総従業員数は450人に上るという。

世界22カ国で展開
世界22カ国で展開
当面、日本進出の計画はないというが・・・(図:BlaBlaCar)
[画像のクリックで拡大表示]

 創業者でCEO(最高経営責任者)のFrederic Mazzella氏は、米国スタンフォード大学でコンピュータサイエンスの修士課程を修了した後、米国航空宇宙局(NASA)と日本のNTTでサイエンティフィック・リサーチャーとして合計3年間勤務した。その後、母国のパリへ戻り、このビジネスを創業した。

 同社のビジネスは、登録した運転者が自分の所有車で80~1000km程度の距離を移動する際、助手席や後部座席などの乗車スペースを登録したメンバーとシェアするもの。米国のUber社やLyft社などのライドシェアは近距離から中距離が対象なので、競合しないという。