ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017に登壇したトリプル・ダブリュー・ジャパン日本支社長の小林正典氏
ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017に登壇したトリプル・ダブリュー・ジャパン日本支社長の小林正典氏
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 トリプル・ダブリュー・ジャパンは2017年3月7日、排泄を予知する同社のウエアラブル端末「DFree」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発型ベンチャー支援事業/企業間連携スタートアップ(Startups in Corporate Alliance:SCA)に対する事業化支援の助成金に採択されたと発表した。助成金は最大7000万円。

 同社は2015年からDFreeを開発しており、2017年からは量産と介護施設向けの販売を開始する(関連記事1)。2017年3月3日にはその取り組みで、経済産業省主催「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017」のグランプリ(最優秀賞)を獲得した(関連記事2)。今後、在宅介護・訪問介護など一般ユーザー向けにビジネスを拡大するうえでは、DFreeのさらなる小型化と高精度化が急務という。

 そこで介護施設向けの販拡と並行し、今回の助成事業では高性能型DFreeの開発と事業化に向けた共同研究などを、事業会社5社と実施する。アクセンチュア、伊藤忠ケミカルフロンティア、伊藤忠テクノソリューションズ、パラマウントベッド、リヴァンプの5社である。各社との主な取り組みは以下の通り。

 アクセンチュアとは、他センサーや介護記録データを組み合わせた介護パッケージの共同研究、ソフトウエアの共同開発、海外展開支援など。伊藤忠ケミカルフロンティアとは高精度超音波センサーの開発など。伊藤忠テクノソリューションズとはフィージビリティスタディーやソフトウエアの共同開発など。パラマウントベッドとは他センサーとの組み合せによる精度向上や共同ソリューション開発など。リヴァンプとはフィージビリティスタディーや営業支援など。