米国の新車販売台数が2カ月連続で減少した。米Autodata社の2017年3月1日(現地時間)の発表によると、2017年2月の販売台数は前年同期に比べて1.1%減少の133万3637台である。1月と2月の合計でも、同1.4%減少の247万7186台だった。

 米国では現在、「乗用車」から「ライトトラック」へと需要がシフトしている。SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)やピックアップトラックなどのライトトラックは販売を伸ばすが、セダンなど乗用車の販売は苦戦が続く。

 総販売台数に占める乗用車の比率は2016年の通年で40.5%だったが、2017年2月には37.7%まで下がった。乗用車の販売不振をライトトラックの販売増加で補えず、総販売台数は減少した。

セダンは軒並み苦戦

 こうした状況の中、メーカー各社のセダン販売は苦戦した。総販売台数で首位の米GM社は、主力の大型ピックアップトラック「Chevrolet Silverado」の販売は好調だったが、主力の中型セダン「Chevrolet Malibu」の販売台数は2カ月連続で減少した(図1)。

GM社の「Chevrolet Malibu」
図1 GM社の「Chevrolet Malibu」
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