図1●米サンパワーの屋根設置型太陽光発電システム「SunPower Helix Roof」
図1●米サンパワーの屋根設置型太陽光発電システム「SunPower Helix Roof」
(出所:米サンパワー)
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 米国の太陽電池メーカーであるサンパワー(SunPower)社は、同社の法人向け統合型産業用太陽光発電システム「SunPower Helix Roof」が市販の競合製品よりも最低2.5倍速く設置可能という測定結果を発表した(図1)。

 エネルギー分野を専門とする第三者認証機関であるDNV GL(本部:ノルウェー・オスロ)に測定を依頼した。その結果、SunPower Helix Roofを屋根上に設置する施工効率は、時間当たり33枚以上になったという。市販の競合製品では、施工効率の最も高いものでも施工効率は最高で時間当たり12~13枚といわれていた。

 DNV GLは、21.6kWの屋根設置型太陽光発電システムを用いて2015年12月に架台システムの設置効率を評価した。このシステムは、サンパワー社製の太陽光パネル66枚で構成されているもの。三人一組の設置作業者には、それ以前にHelixシステムを設置した経験がなかった。

 SunPower Helixプラットフォームで施工時間の短縮を可能としている特徴の一つは、「プラグ&プレイ」方式である。

 プラグ&プレイ方式の太陽光発電システムでは、配線部分にあらかじめコネクタやプラグを接続するなどして、差し込むだけで結線が完了する。米国の法人向け太陽光発電システムの市場では、プラグ&プレイ方式を採用しているのは同社の製品だけという。

 これにより、施工現場で電線の被覆をはがして結線するといった作業が不要になった。Helix Roofシステムの結線は、従来の法人向け屋根上設置型太陽光発電システムと比較して67%少ないとしている(関連記事)。