オーストラリア再生可能エネルギー庁(ARENA)とClean Energy Finance Corporation(CEFC)社は、ニューサウスウェールズ州北部のモレー(Moree)で建設されていたメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Moree Solar Farm」が無事に運転を開始したと発表した(関連記事)。

 Moree Solar Farmの出力は太陽光パネルの設置容量で70MW、連系出力で56MWとなり、年間の発電量は約14万MWhを見込む。平均的な住宅なら約1万5000軒分の電力を賄うことができる。

 開発を担当したオランダ・Fotowatio Renewable Ventures(FRV)社によると、多結晶シリコン型の太陽光パネルを採用した発電所ではオーストラリアで最大という。中国JAソーラー製の太陽光パネル(310W/枚、315W/枚)22万2880枚を280haの敷地に設置した。

 太陽のエネルギーを最大限に取り込むため、追尾式を採用している。米NexTracker製の一軸式追尾装置を2785台設置した。

 近年、ARENAは同国での再生可能エネルギー導入を推進している。同庁が支援している太陽光発電所は、直近の過去6カ月間だけでもモレー以外にもナインガン(Nyngan)とブロークンヒル(Broken Hill)の3カ所、合計出力210MWが連系され運転を開始したという。