ルネサス エレクトロニクスは、成長に向けた取り組みの一環として、「One Global Renesas」を標ぼうした新組織体制に移行する(ニュースリリース)。体制移行には、買収を完了した米Intersil社との事業統合も踏まえた組織改編も含まれる。

 発表によれば、同社は、確実に収益をあげる企業体質を目指して2013年10月より推進してきた「変革プラン」を2016年3月末に終了し、安定的な経営基盤の確立に一定の目処をつけた。今後グローバルに勝ち残るために、2016年11月2日に「中期成長戦略」を発表し、成長の加速化に向けた事業ポートフォリオの拡充・強化に現在取り組んでいる。こうした取り組みの一環として、パワーマネジメントICや高精度アナログなどのアナログ半導体を手掛けるIntersilの買収を決め、2017年2月24日付で買収が完了した。

 今後はIntersilとの融合を進め、日本を中心としたこれまでの事業運営から脱却し、地域に捉われずグローバル組織として運営する「One Global Renesas」を企図した真のグローバルカンパニーを目指す。同時に販売マーケティング部門、事業部門などの機能別組織を改め、責任範囲の拡大と明確化による新たな事業体制への進化、またサプライチェーン機能の一体強化、特定地域での戦略的な事業強化を行い、盤石な組織体制を段階的に構築していく。