タイ・タマサート大学の太陽光発電システム
タイ・タマサート大学の太陽光発電システム
(出所:Thammasat University)
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 タイのタマサート大学は2月28日、合計で出力15MWとなる太陽光発電システムを学内で2017年までに設置すると、発表した。大学が設置する太陽光発電としてはアジアで最大規模、世界全体でも4番目という。

 同大学のRangsitキャンパスで2つのフェーズに分けて設置する。最初のフェーズで6MW、2番目のフェーズで9MWを2017年末までに導入する。

 同大学によると、学内に設置した太陽光発電設備の規模では、上位3校はいずれも米国で、30MWのコルビー大(Colby College、メイン州)、24MWのアリゾナ州立大(Arizona State University、アリゾナ州)、16MWのカリフォルニア大(University of Californiaa、カリフォルニア州)となっている。

 タマサート大のプロジェクトが2017年に完成すると、アジア地域における学内の屋根上設置型としては、最大規模になると見込む。現在、アジアで最大の学内に設置した屋根上太陽光は、5MWのシンガポール・南洋技術大学という。

 タイでは現在、電力の70%近くを化石燃料による火力発電に依存している。同大学は、30~40%の電力を太陽光で自家発電することにより、温室効果ガス排出量の削減に貢献したいとしている。