落成式であいさつしたヤマハ発動機代表取締役社長の柳弘之氏
落成式であいさつしたヤマハ発動機代表取締役社長の柳弘之氏
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 ヤマハ発動機は2017年2月28日、表面実装機や産業用ロボットを手掛けるIM事業部の新拠点となる「浜松IM事業所」(浜松市)の落成式を実施した。同事業部の開発・製造・販売機能を集約することで、コア技術の確立や生産性の向上が期待できるという。「一回り大きなビジネスを目指す基盤が整った」(同社代表取締役社長の柳弘之氏)。

 従来、同社IM事業部の拠点は浜松市内の3カ所(都田事業所、早出事業所、倉松工場)に分散していた。これらを集約するために、同社は2015年4月から浜松IM事業所の建設を進めていた。部品納入から出荷までを一貫して担えるようになり、生産の柔軟性も高まるという。

IM事業部の新拠点となる「浜松IM事業所」
IM事業部の新拠点となる「浜松IM事業所」(写真:ヤマハ発動機)
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 新事業所の敷地面積は6万200m2、延床面積は5万2732m2である。そのうち表面実装機や産業用ロボットの生産に使えるスペースは1万3781m2で、従来(9080m2、旧事業所の合計)と比べて約52%増加した。これによって、表面実装機の生産能力は年間3200台(残業なしの場合)と従来比で86%向上、産業用ロボットの生産能力は年間3万台と同50%向上している。

左は表面実装機の生産ライン、右は産業用ロボットの生産ライン(写真:ヤマハ発動機)
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左は表面実装機の生産ライン、右は産業用ロボットの生産ライン(写真:ヤマハ発動機)
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左は表面実装機の生産ライン、右は産業用ロボットの生産ライン(写真:ヤマハ発動機)