太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラーは2月26日、出力10.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「青森三沢太陽光発電所」の建設向けに、ゴールドマン・サックス証券から、プロジェクトボンドと呼ばれる手法による30億円の融資契約を締結したと発表した。

 プロジェクトを担保にしたノンリコースボンド(責任財産限定型社債)で、1.4%の固定金利で、満期は20年間(2年間の猶予期間を含む)となる。ゴールドマン・サックス証券がアレンジャー(幹事)、新生信託銀行がレンダー(融資提供者)となる。

 青森三沢太陽光発電所は、日本格付研究所から「A」(シングルAフラット)の格付けを取得している。日本のプロジェクトボンドにおいて、高い格付けを得ることができ、日本においても高いバンカビリティ(融資適格性)を表すことができたと強調している。

 2016年12月に商業運転を開始する予定で、発電した電力は36円/kWhの単価で東北電力に売電する。

 カナディアン・ソーラーによると、今回の資金調達は、低金利で実現した上、同社の日本におけるプロジェクトとしては、初めてとなる外資系企業によるABS(資産担保証券)となった。