SYNAPSE Case Matchの画面例
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SYNAPSE Case Matchのシステム構成
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 富士フイルムは2017年2月27日、人工知能(AI)で医用画像診断を支援する類似症例検索システム「SYNAPSE Case Match」に、びまん性肺疾患の症例検索機能を追加した製品を発売した(ニュースリリース)。

 SYNAPSE Case Matchは、富士フイルムの医用画像情報システム「SYNAPSE」のオプションシステムで、専用のサーバーとクライアントで構成する。医師が画像診断の際に留意する画像所見の特徴を人工知能で数値化し、過去の症例データベースから特徴が似ている順に症例を提示する。医師は表示された画像やその診断結果を参考にX線CT画像を診断できる。

 これまでは肺がんと肝臓がんを対象にしてきたが、今回は画像診断が特に難しいとされるびまん性肺疾患を追加。静岡県立静岡がんセンターで蓄積した肺がんと肝臓がんの症例データベースに加え、虎の門病院で蓄積した55疾患100症例以上のびまん性肺疾患のデータベースを搭載した。システム導入施設で自院の症例を追加登録し、症例データベースをより充実させることもできる。

 富士フイルムは今回の製品を「2017国際医用画像総合展(ITEM 2017)」(2017年4月14~16日、パシフィコ横浜)に出展する。