ソーラーフロンティア厚木リサーチセンターの開発チーム
ソーラーフロンティア厚木リサーチセンターの開発チーム
(出所:ソーラーフロンティア)
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 ソーラーフロンティア(東京都港区)は2月27日、30cm角のCIS化合物型の薄膜系太陽電池サブモジュールにおいて、変換効率19.2%を達成したと発表した。同社は2012年2月に同タイプのモジュールで17.8%を記録していた。今回、それを大幅に上回り、全ての薄膜系太陽電池サブモジュールにおける世界最高記録になるという。

 今回の成果は、光吸収層における製膜プロセスの改良による品質改善、バッファ層の変更などにより達成した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究で、ソーラーフロンティアの厚木リサーチセンターで実施した。

 なお、同社は7cm×5cmサイズのCIS系薄膜太陽電池ミニモジュールにおいても、変換効率19.8%を達成した。この値は、全ての薄膜系太陽電池ミニモジュールの世界最高記録(18.7%)を大幅に上回るという。

 厚木リサーチセンターでは、同社の主力工場の生産装置の原型となるパイロットプラントを設置しており、開発技術を商業生産へ速やかに適用できる。今回の世界最高記録に用いた新技術を適用した製品を今夏から国富工場で量産開始する計画。