地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」の更新・乗換プラン
地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」の更新・乗換プラン
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 他社の地域医療連携システムからID-Linkへ500万円で乗り換え――。NECは、同社の地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」の更新価格プランに加え、他社の地域医療連携システムからID-Linkへの乗り換えるユーザー向けの乗換プランを設定、2017年2月24日に公表した。各地の地域医療連携ネットワークがシステム更新時期を迎えていることを受けたもの。

 全国各地で展開されている地域医療連携ネットワークは、平成21年度補正予算で各都道府県に設置された「地域医療再生基金」を財源として急速に計画・構築が進んだ。それらのうち利用開始から5~6年が経過した地域医療連携ネットワークでは、システム更新時期を迎えている。一方で利用促進のため医療機関に利用料を徴収している運営主体は少なく、システム更新費用の確保が課題となっている。そこでNECは、ICTを活用した地域医療連携が継続され、市場を絶やさないために、「更新」「乗換」プランを設定したとしている。

 システム更新の対象となるのは地域医療連携ネットワークの形態によるが、ID-Linkの場合は、診療情報を公開する医療機関が自施設に設置した情報公開用ゲートウエイサーバーである「ID-Linkアプライアンス」と呼ばれるものだ。

 更新プランは、ハードウエア、ソフトウエア、ファイアーウォール、5年間の保守費用が含まれ、これまで5年以上利用してきたユーザーの場合は500万円。同じく5年以上利用し、連携患者登録数が2000人未満の場合は、215万円に設定されている。これに加え、他社の地域医療連携システムからID-Linkによるサービスに乗り換えるユーザーを対象に、通常の更新プランと同額の500万円の乗換プランを設けた。これらにより、地域医療連携ネットワークの継続性確保とシェア拡大を狙っていくという。