横浜ゴムは2016年2月18日、北海道の旭川市に新設したテストコースを報道陣に公開した。併せて、各種冬用タイヤを装着した試乗車による走行体験会と、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)の会員を対象にしたタイヤ技術の勉強会を実施した(図1)。

図1 新設テストコースの発表会
図1 新設テストコースの発表会
横浜ゴムの技術担当役員や開発担当者が、テストコースの概要と最近の冬用タイヤの技術進歩について解説した。
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 同社はこれまで、雪上や氷上の走行実験を旭川市北部のテストコースや、欧州のテストコースなどで行ってきたが、試験項目の多様化や製品開発のスピードアップに対応するため日本国内に大型テストコースを新設することにしたという。

 新テストコースは旭川市街から南へ約15km、または旭川空港から西へ約10kmの場所にあり、旧コースよりアクセスが容易になった。総面積は旧コースの約4倍で、東京ドーム19個分に相当する90万6500m2。平坦部分だけでも旧コースの約2倍の41万2000m2ある。

図2 テストコースのレイアウト
図2 テストコースのレイアウト
敷地面積が4倍近くに広がり、時速100kmで走行可能な直線路を持つ周回路などを完備。
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