ヘルスケア・メディカル事業の一部を分社化
ヘルスケア・メディカル事業の一部を分社化
[画像のクリックで拡大表示]

 シャープは2017年2月24日、鴻海精密工業の子会社であるFabrigene社との業務提携を発表した。シャープグループのヘルスケア・メディカル事業の一部を、同年3月1日付で持株会社1社と事業会社3社に分社化。そのうえで、持株会社に対してFabrigene社から出資を受け、同年3月31日付で合弁会社とする予定。

 対象とする事業は、シャープが保有するタンパク質分析装置や微生物センサー、腸音センサー、土壌分析装置、機能水生成器、植物工場、新型血圧測定技術、マイクロ流体制御技術(バイオチップ)に関するもの。これらの事業を合弁化することで、研究開発を促進するとともに、鴻海グループの販路・マネジメント力を生かしてグローバルに事業を展開していく。

 シャープはかねて、先進的なヘルスケア・メディカル製品の事業化に取り組んできた。鴻海精密工業も、病院経営などの医療サービスをグローバルに提供してきたという。今回、両社が互いの強みを生かして共同で事業を進めることが、グループの事業価値向上につながると判断した。