太陽光パネル大手の中国インリー・グリーンエナジー・ホールディング(インリー・ソーラー)社は2月21日、スペイン系の再生可能エネルギー開発会社、X-ELIO(エクセリオ)が日本国内で建設するメガソーラー(大規模太陽光発電所)に、同社のスペイン現地法人を通じて、出力50.6MWの太陽光パネルを供給する契約を締結したと発表した。

 今回の合意には、2件のメガソーラーが含まれている。いずれも、エクセリオが単独で開発するプロジェクトで、所在地は未公表。

 1件は「Hayato」と呼ばれるプロジェクトで、設置容量は16.9MW。インリー・ソーラー製の多結晶パネル「YL320P-35b」を5万2650枚以上使用する。もう1件は「S-13」プロジェクトで、同社製の多結晶パネル「YL265P-29b」を12万7000枚以上使用し、設置容量は33.7MW。

 Hayatoプロジェクトでは、年間に1万9700MWhの発電量を見込んでおり、系統への接続は2017年12月を予定している。S-13プロジェクトでは、年間に3万9400MWhを発電すると見込み、系統への接続は2017年10月を予定する。

 両プロジェクトで発電する電力により、1年で3万100t以上の温室効果ガスの排出を抑制できるという。

 エクセリオは、2016年5月に岩手県洋野町で出力25MWのメガソーラーを稼働させた実績がある(関連記事1)。2017年1月には、宮城県で36MWのメガソーラー建設に着工しており、2018年8月の完成を見込む(関連記事2)。これらのプロジェクトでも、インリー・ソーラー製の太陽光パネルを採用していた。