数十MW規模のメガソーラー開発には膨大な資金が要る
数十MW規模のメガソーラー開発には膨大な資金が要る
画像は関東地方にある約40MWのメガソーラー(出所:日経BP)
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 かんぽ生命保険は2月22日、第一生命保険と共同で、国内2カ所のメガソーラー(大規模太陽光発電所)プロジェクトに投資したと発表した。

 両社は、2016年3月に業務提携で合意しており、これに基づく資産運用事業の一環となる。

 今回、国内2サイトのメガソーラー事業に対して、デットファイナンス(借り入れや債券発行による資金調達手法)を共同で実行した。共同投資額は合計で100億円としている。

 メガソーラーが立地するのは、東北・関東地方である。

 2案件ともに、両社による投資額が、プロジェクト全体の資金調達の過半を占め、主要投資家として参画しているという。

 いずれも、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に基づく太陽光発電電力の売電によって得られるキャッシュフローを、返済原資としたプロジェクトファイナンスとなる。

 太陽光の優良案件を選別して投資することにより、長期間の投資という、生命保険会社の投資ニーズを満たすとともに、国内における電力の安定供給にも寄与できるとしている。

 今回の共同投資案件の検討では、両社の資産運用部門が緊密に連携し、それぞれの投資基準を満たしつつ、魅力あるプロジェクトを発掘・選定したという。

 プロジェクトに関連するリスク評価については、第一生命がこれまでの投資で培った案件選定プロセス、評価・審査ノウハウなどを、かんぽ生命と共有した。