RapideyeCore Grande
RapideyeCore Grande
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 東芝メディカルシステムズは、病院間連携に際して診断に必要なさまざまなデータを効率的に利用できる医用画像情報システム(PACS)である「RapideyeCore Grande」(ラピッドアイコア グランデ)を開発した。大規模病院グループを対象に2017年4月1日より販売を開始する。

 放射線科の診断画像に加え、心電図データや内視鏡データなども一元管理し、電子カルテなどの院内システムと連携するRapideyeCoreを病院間連携で利用できるようにした。大学病院や専門病院を中心とした複数病院で構成する大規模な医療機関の施設間連携を可能にし、離れた病院にいてもストレスを感じさせない読影環境を提供、病院間でのシームレスな画像連携を支援する。これにより、読影医が病院を移動することや夜間・休日などの緊急読影にも迅速に専門医が対応できる。

 グループ病院内で患者IDが異なっても同一患者として識別管理できる名寄せ機能を実装。同一患者が異なる病院で検査した画像の比較読影、さまざまな検査情報を施設間で横断して経時的に参照することを可能にした。多様なデータを共有化できるので脳外科や循環器科など臨床医の病院間を通じたカンファレンスや患者マネジメントなどへの活用も可能という。

 さまざまな画像処理・解析アプリケーションソフトを、電子カルテ端末でも使用することができるため、院内やグループ間の臨床医に対して診療に役立つ画像情報を効率的に提供する。この他、画像を高速に処理する技術(PREXSUS Technology)を搭載、大容量データでも迅速な読影が可能、RapideyeAgenとの組み合わせで各施設の検査プロトコルや被ばく線量を管理できるといった特徴を持つ。