キヤノンは2017年2月21日、医療機器などのリースを手掛ける東芝医用ファイナンスの株式を東芝から取得し子会社化することを決定し、株式譲渡契約を締結した(ニュースリリース)。株式の取得価額は31億4000万円。東芝医用ファイナンスは同年3月31日付で東芝の子会社から外れ、キヤノンの子会社になる。

 これまで東芝医用ファイナンスの株式の65%を東芝、35%を東芝メディカルシステムズが保有してきた。キヤノンは2016年12月19日付で東芝メディカルシステムズを子会社化しており、今回、東芝医用ファイナンスの株式の残り65%を東芝から取得することを決めた。

 キヤノンは東芝医用ファイナンスを子会社化することで、東芝メディカルシステムズとの営業面での連携体制を構築でき、医療機器事業の成長を加速できるとしている。なお、この株式譲渡が東芝の業績に与える影響は「軽微」(東芝)という。