第一生命保険とネオファースト生命保険、日本調剤は2017年2月20日、業務提携契約を締結した。大手生命保険グループと大手調剤薬局チェーンの提携は業界初という。

 3社のサービスや営業基盤を相互に活用し、国民の健康寿命延伸につながるサービスや保険商品を開発する。具体的には(1)日本調剤が展開する保険代理店店舗での第一生命グループ商品の販売、(2)日本調剤の店舗内特設コーナー「健康チェックステーション」を活用した地域住民への健康に関する啓発活動、(3)第一生命グループ契約者向けのサービスとして、日本調剤の電子お薬手帳「お薬手帳プラス」アプリの活用を検討、(4)第一生命グループと日本調剤共同での保険商品・サービスの開発、などに取り組む。

 第一生命グループは、生命保険事業のイノベーション創出に向けたInsTech(インステック)の取り組みを2016年1月に開始。その一環として同社グループのネオファースト生命は、第一生命が持つ約1000万人の顧客情報を含む医療ビッグデータなどを解析し、利用者の健康増進に貢献する商品開発を進めている。

 日本調剤は「日本のかかりつけ薬局」を掲げ、健康増進や重症化予防に向けたさまざまな取り組みを実施中。お薬手帳プラスアプリの開発や健康イベントの開催、一部店舗内への健康チェックステーションの設置などを進めている。

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記事初出時、タイトルで「第一生命保険グループ」としていた箇所は正しくは「第一生命グループ」です。お詫びして訂正します。