太陽光パネルを水上に浮かべる部材であるフロートの大手、フランスのシエル・テール・インターナショナルの日本法人、シエル・テール・ジャパン(東京都中央区)は1月、三重県において、池の水上を使った太陽光発電所が竣工した。
1月に売電を開始しており、竣工式は近日、開催する。
津市芸濃町萩野にある田野池の水上を活用した。池を管轄している地元の萩野自治会から借り、太陽光発電設備を浮かべた。
連系出力は1.980MW、太陽光パネル出力は2.548MWとなっている。発電事業者は、同社の子会社である「水田湖一」となる。
固定価格買取制度(FIT)に基づく売電単価は24円/kWh(税抜き)で、中部電力に売電する。年間発電量は、227万700kWhを見込んでいる。
設計・調達はシエル・テール・ジャパン、施工はスーパーツールECO(大阪府堺市)とTOKS(大阪市東成区)が担当した。
太陽光パネルは中国ジンコソーラーホールディング製、PCSはスペインのパワーエレクトロニクス社製を採用した。
同社は、従来からの水上太陽光発電所向けフロートの販売やエンジニアリングに加えて、太陽光発電事業に参入している(関連コラム)。
日本におけるフロートの供給実績は、2月時点で累計約132MWとなっている。
発電事業については、徳島県の4カ所(関連ニュース1、同ニュース2)、奈良県の1カ所(同ニュース3)に続く、6カ所目の稼働となった。