ファーストソーラー製パネルを採用したメガソーラー
ファーストソーラー製パネルを採用したメガソーラー
(出所:ファーストソーラー)
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 米ファーストソーラー(First Solar)は2月20日、オーストラリアのノース・クイーンズランドで出力140MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に太陽光パネルを供給する契約を締結した、と発表した。

 このメガソーラーは「Sun Metals Solar Farm」と呼ばれ、所有者は韓国亜鉛グループが現地に所有する「Sun Metals」という亜鉛の精錬工場である。

 このプロジェクトでは、116万7000枚以上のカドミウムテルル(CdTe)型化合物系太陽光パネルを採用し、完成するとオーストラリアでは最大の太陽光発電所になるという。完成後は、Sun Metalsの亜鉛精錬工場に電力を供給するという。

 同プロジェクトのEPC(設計・調達・施工)サービスは、豪RCR Tomlinson社が請け負う。施工は2017年4月の開始を見込んでいる。

 完成後の最初の一年間で、同メガソーラーは約27万MWhを発電すると見込む。この電力量は、温室効果ガス排出量では24万8000tの排出抑制が可能であり、自動車の排ガス換算では6万6000台の削減分に相当するという。

 ファーストソーラーは、低コストのCdTe化合物系太陽電池の製造に強みを持つ(関連記事1)。近年は米国内だけでなく、中東のヨルダンやトルコ、インドなど新興市場でも事業展開しており、数十MW以上のメガソーラー建設プロジェクトを積極的に進めている(関連記事2)(関連記事3)。