ジーンクエストは2017年2月22日、東京大学 総括プロジェクト機構 総括寄付講座「食と生命」およびライオン 研究開発本部生命科学研究所と共同で、食品機能と遺伝子多型の関連を調べる研究を始めると発表した。

 遺伝形質に関わる約30万のSNPs(一塩基多型)と食習慣の相関を大規模解析し、食品が健康に及ぼす影響の個人差と遺伝子の関係を調べる。食品機能と遺伝的体質の相互作用を詳細に解析することで、個々人の体質を考慮した栄養の取り方などに関する知見が得られると期待されるという。

 健康の維持には食生活の改善が欠かせない。疾患と遺伝子多型の相関に関する研究は進んでいるものの、人の健康に対する食品と遺伝子多型の関連解析は先行例が少ないという。