ストラタシス・ジャパン(本社東京)は2017年2月7日、材料押出法*1を採用する3Dプリンターの新製品「Stratasys F123シリーズ」を発売した(図1)。イスラエルと米国に本社があるStratasys社が開発した製品で、「工業用3Dプリンターの機能を、オフィス環境で使えるようにした」(ストラタシス・ジャパン代表取締役社長の片山浩晶氏)。試作品の作製を主な用途として想定しており、従来のラインアップでは複数台を用意する必要があったニーズに1台で対応できるようにしたという。

*1 材料押出法
ヒーターを内蔵した可動ヘッドから溶融した樹脂を押し出して造形する方法。熱溶解積層法やFDM(Fused Deposition Modeling)とも呼ばれる。

図1 「Stratasys F370」の外観
図1 「Stratasys F370」の外観
「Stratasys F123シリーズ」の最上位機種。最大造形寸法がシリーズ内で最も大きく、唯一、造形材料として「PC-ABS」を使える。他の2機種(F170、F270)も装置の外観は同じだ。
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