中国の大手太陽光パネルメーカー、無錫サンテックパワー(Wuxi Suntech Power)の日本法人であるサンテックパワージャパン(東京都新宿区)は2月8日、茨城県笠間市で、出力約1.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「サンテックパワー笠間市押辺太陽光発電所」が稼働したと発表した。
子会社のサンテックエナジーディベロップメント(東京都新宿区)が開発し、SPC(特定目的会社)に譲渡する予定としている。
売電価格は32円/kWh(税抜き)で、年間発電量は152.69万kWhを見込んでいる。
休耕地を農地転用し、メガソーラーの用地とした。EPC(設計・調達・施工)サービスは、大和ハウス工業が担当した。
太陽光パネルは、無錫サンテックパワー製を採用し、5160枚を並べた。出力の違う2種類を導入し、出力250W品が3648枚、同260W品が1512枚となっている。
パワーコンディショナー(PCS)は、中国・ファーウェイ(華為技術:Huawei)製を採用した。出力27.5kW機を41台設置した。従来の集中型ではなく、分散型のPCSで制御する方法を採用している。
O&M(運用・保守)は、3月からサンテックパワージャパンが担当する。電気主任技術者による点検を含め、同社が総合的に取り組む初のO&M案件になるという。
サンテックパワージャパンは、O&Mサービスの受注拡大を目指している。2015年9月には、O&M事業グループを立ち上げ、栃木県栃木市に北関東サービスセンターを開設していた。同サービスセンターは、同社による国内初のO&Mのサービス拠点となった。
O&Mサービスは、遠隔監視、発電量分析、オンサイト点検、太陽光パネルの精密調査、定期報告書作成で構成する。技術拠点である長野テクニカルサポートセンターで蓄積した知見や検査技術を活用するとしている。