ReNew社の太陽光発電プロジェクト
ReNew社の太陽光発電プロジェクト
(出所:JERA)
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ReNew社の風力発電プロジェクト
ReNew社の風力発電プロジェクト
(出所:JERA)
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 東京電力フュエル&パワーと中部電力の折半出資会社であるJERA(東京都中央区)は2月14日、インドの再生可能エネルギー発電事業者であるReNew Power Ventures Private Limited(以下ReNew社)に出資し、再エネ事業に参画すると発表した。

 JERAの100%子会社を割当先とする第三者割当増資により、増資後のReNew社の発行済株式の10%を取得することに関し、ReNew社と合意した。

 ReNew社は、インド国内で風力と太陽光発電事業を開発・運営する大手再生可能エネルギー発電事業者。ゴールドマンサックスのほか、アブダビ投資庁、アジア開発銀行、米国Global Environment Fundなどが出資している。設備容量で約150万kW(1.5GW)の稼働済み設備を保有しており、現在、さらに約180万kW(1.8GW)の設備を建設しているという。

 インドは急激な経済成長を背景に電力需要が増加している。電力需要増大への対応と温暖化対策を両立させるため、同国政府は、2022年までに太陽光発電・1 億kW(100GW)、風力発電・6000万kW(60GW)を導入する目標を掲げている。

 ReNew社は、こうしたインド政府の目標達成のため、重要な役割を果たすことが期待されており、2011年の会社設立以降、急速に事業を拡大している。

 JERAは、「これまでに蓄積したプロジェクトの開発・運営などの経験やノウハウを活用し、ReNew社の企業価値向上に寄与する」としている。

 今回のインド企業への事業参画は、JERAの関与する海外での再エネ事業で、最大規模となる。同社は、「海外での発電事業を持続的に発展させるためには、火力発電事業に加え、再エネ事業への参画は不可欠。今後とも、再エネを含めた最適な発電事業ポートフォリオを構築していく」としている。