State Key Laboratory of PV Science and Technologyにおけるセル開発の様子
State Key Laboratory of PV Science and Technologyにおけるセル開発の様子
(出所:トリナ・ソーラー)
[画像のクリックで拡大表示]

 中国の大手太陽光パネルメーカーであるトリナ・ソーラーは2月14日、n型の単結晶シリコンの裏面電極型(IBC)太陽電池セル(発電素子)に関して、6型(面積:243.18cm2)のセルで実効変換効率25.04%を実現し、世界新記録を達成したと発表した。

 同社の太陽光発電技術国家重点研究室(State Key Laboratory of PV Science and Technology)が開発したもので、この結果を日本の電気安全環境研究所(JET)が認証したとしている。

 今回のセルは、CZ(Czochralski)法によるn型の基板上に、チューブ拡散技術と電極の印刷技術による裏面電極形成プロセスを採用して実現した。低コスト、かつ、量産性に優れた裏面電極形成技術とし、より量産時に近い製造工程で実現したことを強調している。

 243.18cm2の全面積を対象に測定された結果とし、中国では初の変換効率25%以上のセルを実現したとしている。

 開放電圧は715.6mV、短絡電流密度は42.27mA/cm2、曲線因子(FF)は82.81%となっている。