アカデミアや民間から100人以上が集まった
アカデミアや民間から100人以上が集まった
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 「なんといっても、あの通達の影響が大きい」(日本遠隔医療学会 常務理事の長谷川高志氏)――。

 2016年2月12日、遠隔医療に関する学術大会「JTTA Spring Conference 2016」(主催:日本遠隔医療学会)が東京都内で開幕した。遠隔診療の適用範囲について、厚生労働省が2015年8月により広い解釈を認める通達を出し、それを受けて民間の遠隔診療サービスが相次ぎ立ち上がる中での開催となった(関連記事)。注目の高さを裏付けるかのように、アカデミアや民間企業から「例年に比べて数十人単位で多い」(長谷川氏)という100人以上が参加した。

 12日午前には、遠隔病理診断(デジタルパソロジー)に関するセッションが開催された。会期は2月13日までの2日間。在宅生体モニタリングや地域包括ケア、日本遠隔医療学会の分科会として新設された「精神科遠隔医療分科会」関連のセッションなどが予定されている。