タイの大手製造企業、サイアムスチール(SIAM STEEL INTERNATIONAL PLC.)は2月10日、太陽光発電事業で日本に初めて進出すると発表した。第1案件として宮城県仙台市での出力16MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業を取得する。

 マンション開発や新エネルギー開発を手掛けるデリス建築研究所(東京都千代田区)と共同開発する。

 サイアムスチールは、タイ証券取引所に上場しており、プレハブ建築、建築材と家具を生産している。今回、経営の多角化を推進するために新エネルギー事業への参入を決めた。

 今回の太陽光発電事業では、エリア内にある施設を非常時に避難所として活用でき、エネルギースタンドを新設することにより太陽光発電所からの電力供給を可能とするなど、地元への貢献を推進する。
 
 サイアムスチールは今後、デリス建築研究所をはじめ、太陽光事業に関する経験を持つ企業と連携しつつ、合計で出力100MWの太陽光発電事業への参画を目指す。また、バイオマス発電への参入も検討している。