新栄電子計測器(神奈川県藤沢市)は、太陽光発電所用の検査機器「PVレジスタンスチェッカ PVR-1000」を2月15日に発売する。接続箱の端子から太陽光パネル回路の開放電圧と内部抵抗値を測定する。メガソーラーから小規模発電所まで活用できる。標準価格は13万8000円(税別)。年間の販売目標は1000台。
測定プローブを接続箱内のストリング端子に接続して、開放電圧(最大1000V、表示分解能0.1V、精度±0.1%F/S)と内部抵抗(最大1000Ω、表示分解能1Ω、精度±0.5%F/S)を測定できる。測定時間は最速1秒で、接続箱から簡単にチェックできる。抵抗値に関しては、判定画面を緑色、黄色、赤色の3色で表示する。
内部メモリーに2000件分の測定データが保存でき、固定価格買取制度(FIT)の求める管理データ文書の保管に対応した。インターフェースはUSB。単3形アルカリ乾電池4本で動作する。本体寸法は幅131×高さ181×奥行き54mm、重さは約650g。
同社は、2009年から太陽光発電システムのメンテナンス用測定器として「I-Vカーブトレーサ」を販売している。同社製測定器のユーザーから出力電圧と内部抵抗を簡単に測定したいという要望から、今回の新製品を開発した。