仏Dassault Systemes社は「SOLIDWORKS WORLD 2017」(2017年2月5~8日、米Los Angeles Convention Center)において、2017年秋に発表する予定の次期版「SOLIDWORKS 2018」に向けて開発中の新機能の概要を明らかにした。位相最適化機能を搭載するとともに、他のCADデータを取り込む「3Dインターコネクト」機能を強化。大規模なアセンブリデータを扱う際の効率化を図る機能も多い。

位相最適化機能

 4年前に買収した「TOSCA」の技術を利用して実現する。CAEツール「SOLIDWORKS Simulation」と同様の操作で境界条件などを定義し、さらに「剛性の維持」「軽量化」といった目的を指示すると。SOLIDWORKSが候補の形状を図1のように提示してくる。赤は絶対に材料を省けない部分で、黄色、緑になるにつれて省ける可能性が高くなる。省けると判断できる場所は表示していない。図2が操作メニューの一部。

図1 位相最適化機能の計算結果。赤は省けない部分
図1 位相最適化機能の計算結果。赤は省けない部分
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図2 最適化計算の目標を指示する様子
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 この機能は、モデルの幾何情報のみを参照して動作するため、フィーチャー構成がどうであっても使える。他のCADから読み込んだ単一フィーチャの部品にも通用する。