長野県佐久市で約30MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の計画が進んでいることが明らかになった。発電事業者は、永輝商事(東京都品川区)の子会社、「そら’w」(東京都品川区)で、事業面積80~90haに約14万枚の太陽光パネルを並べるという。
長野県の環境影響評価(アセスメント)制度に従い、発電事業者がメガソーラー事業の概要や環境アセスの方法などをまとめた「計画段階環境配慮書」を作成し、2月1日から県庁や佐久市役所などでの縦覧を始めた。
2019年まで環境アセスのプロセスがあり、同年春から着工し、2021年に運転開始の予定。
環境配慮書によると、計画地全体は約130haで、佐久市香坂の北東側の山間地域に位置している。そのうち、緩やかな南向き斜面など約80~90haで、事業を実施する。2013年2月から地権者と土地の購入などに関して協議をはじめ、2016年10月時点でほとんどの地権者から同意を得ているという。すでに2回住民説明会を実施している。
計画では、多結晶シリコン型太陽光パネル(255W/枚)を約14万枚、パワーコンディショナー(33.3kW/台)約900台、サブ変電設備・30台、主変電設備・1台を設置する。
永輝商事は、リサイクル・リユース関連事業から出発し、太陽光発電事業にも参入し、これまでに約40MWのメガソーラー事業を展開している。また、グループ会社には、太陽光パネルメーカーのJUMAO PHOTONICS、半導体・シリコンウエハーを扱うRSテクノロジーなどがある。