日本自動車輸入組合(JAIA)は2016年2月、神奈川県大磯で輸入車の試乗会を実施した。ここでは、多く出展されたプラグインハイブリッド車(PHEV)を紹介する。

 メルセデス・ベンツ日本はドイツDaimler社のメルセデス・ベンツブランド「Cクラス」のPHEVである「C350 e AVANTGARDE」を試乗させた(図1、関連記事1)。搭載するリチウムイオン電池の容量は6.38kWhで、最高出力60kWのモーターにより、電気自動車(EV)として28.6km走れる。

図1 Daimler社のPHEV「C350 e AVANTGARDE」
図1 Daimler社のPHEV「C350 e AVANTGARDE」
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 同車は130km/hまでEVとして走行が可能であり、高速道路でもモーターだけで走れるのが特徴。実際に試乗した際には、電池容量がまだ十分あり、出発して有料道路に乗り、80km/h程度まで加速する際もエンジンが始動することはなかった(図2)。電池残量が減ったり、急加速したりすると、エンジンが始動するが、防音・静音対策がしっかりしているせいか、エンジンがかかっても騒音は大きくなく、常に静かなまま移動できるのが印象的だった。

図2 C350 e AVANTGARDEのエンジンルーム
図2 C350 e AVANTGARDEのエンジンルーム
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 充電口は後部バンパー右側にあり、荷室に充電ケーブルが収納されている。AC200Vにより4時間でフル充電ができる(図3)。

図3 C350 e AVANTGARDEの充電口
図3 C350 e AVANTGARDEの充電口
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