「優先交渉権というのは決めておりません。交渉の進行の中でリソースをより多くかけているのは鴻海の方ですが、優先権ではないし、有利という話でもありません」。シャープが2月4日に開催した2015年度第三四半期の決算説明会で、代表取締役社長の高橋興三氏はこう説明した。同社は経営再建に向けて、産業革新機構と台湾鴻海精密工業(Foxconn社)の2社とそれぞれ協議を進めている。2月4日には、複数の新聞やテレビ局が、シャープが鴻海の出資を受ける方向で調整していると報じた。これに対して同社は、まだどちらかに一本化したわけではなく、今後1カ月をメドに最終的な契約を締結できるよう協議していくと表明した。
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