図1 TMGでの実車テストの様子
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図2 トヨタのモータースポーツ本部本部長の伊勢清貴氏
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 トヨタ自動車は2016年2月4日、「ル・マン24時間耐久レース」を含む「FIA 世界耐久選手権(WEC)」において、新しいハイブリッドシステムを搭載した新型車「TS050 HYBRID」を投入すると発表した。

 トヨタは、WECの2014年シリーズでハイブリッド車(HEV)「TS040 HYBRID」をデビューさせた。同年のル・マン24時間耐久レースでは最高3位に終わったものの、年間タイトルを獲得した。2015年はTS040 HYBRIDを改良した車両で参戦。だが、ル・マン24時間耐久レースの成績は最高6位だった。

 新型TS050 HYBRIDで、トヨタはル・マン24時間耐久レースの初優勝とWECの年間タイトル獲得を狙うという。WECの全9戦に、2台でのエントリーを申請中だ。車両の開発拠点は、トヨタの欧州におけるモータースポーツ活動を担当する子会社のドイツToyota Motorsport社(TMG)である。開幕に向けて、TMGにおいてTS050 HYBRIDの実車テストを進めているところだ(図1)。