ソフトバンクロボティクスとエヌ・デーソフトウェア(山形県)は2016年2月3日、高齢者介護におけるロボット活用に向けた実証実験を、社会福祉法人セイワが運営する介護老人福祉施設「幸風苑」で実施することを発表した。期間は2016年2月3日~5日。

 今回の実証実験では、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」とエヌ・デーソフトウェアの福祉業務支援ソフトウエア「ほのぼのNEXT」を使用する。ほのぼのNEXTに登録されたケア情報に基づいて、Pepperが高齢者の介護レベルに応じた服薬管理や体操などのレクリエーションを提供する。両者の連携には、異なる医療・介護システム間での情報交換を可能にする在宅医療・介護情報連携基盤を使用する。

 実験では、「介護施設利用者とコミュニケーションロボットとの交流により、介護施設利用者にどのような変化が現れるか」や「コミュニケーションロボットは介護職員が介護予防を実施するための有用な補助ツールになるか」を検証する。なお、この実験は総務省の平成27年度 医療・介護情報連携基盤の活用の推進に関する調査の一環として実施される。