米Tektronix社は、ビット・エラー・レート・テスターの新機種「BSXシリーズBERTScope」を発表した(ニュースリリース)。PCI Express 4.0やUSB 3.1、SAS(Serial Attached SCSI) 4.0といった第4世代のシリアル通信ネットワークに対応した機器などのテストや解析に向ける。

今回の新製品 Tektronixの写真。
今回の新製品 Tektronixの写真。
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 PCI Express 3.xやUSB 2.x、SAS 3.0などの第3世代シリアル通信ネットワークに対応した既存機種の「BSAシリーズBERTScope」では、最大データレートは28Gビット/秒だったが、新製品では32Gビット/秒に向上させた。また、新製品は「プロトコルアウエアになった」(Tektronix)という。その意味は次の通り。

 ビット・エラー・レート・テスター(BERT)は、被テスト機器に対して、ストレスを付加した(ジッターを挿入した)データパターン(ビットストリーム)を送出する。被テスト機器は受け取ったビットストリームをそのままBERTに返す(ループバックする)。BERTは受け取ったビットストリームを期待値と比較して、GO/NOGO判定などを行う。

ビット・エラー・レート・テスター(BERT)を使ったテストの流れ Tektronixのスライド。
ビット・エラー・レート・テスター(BERT)を使ったテストの流れ Tektronixのスライド。
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 この一連の手順を踏む前に、第4世代のシリアル通信ネットワークのような高速ネットワークの場合、「リンク・イコライゼーション・トレーニング」と呼ぶ予備的な通信を行う必要がある。その際には、各通信規格のプロトコルに従う。このプロトコルに従った通信を行えることを「プロトコルアウエア」とTektronixは呼んでいる。