Linux FoundationのAutomotive部門General ManagerのDan Cauchy氏
Linux FoundationのAutomotive部門General ManagerのDan Cauchy氏
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 オープンソースのLinux Foundationの自動車向けコンソーシアムであるAutomotive Grade Linux(AGL)が、量産車への導入に向けて動きを加速させている。

 2016年1月4日の発表によれば、新たに米Ford Motor社、マツダ、三菱自動車、富士重工業の4社がAGLへの参加を決めた。これでトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、英Jaguar Land Rover Automotiveを含め、自動車メーカーの参加は8社に増えた。AGL全体では、大手部品メーカー(ティア1サプライヤー)など合計61社となり、参加企業は過去1年間でほぼ倍増した。

 また同じ1月4日には、新しいユニファイド・コード・ベース(UCB)を公開し、車載器とECUを連携してエアコンのアクチュエーターを動かすなどのデモンストレーションを公開した。

 こうした流れを受けて、1月25日にLinux FoundationのAutomotive部門のGeneral Manager、Dan Cauchy氏らが、AGLの主要メンバーである日系自動車メーカーおよび大手サプライヤーとの会議のために来日した。

 東京で単独インタビューに応じたCauchy氏は「2016年は量産車への搭載に向けた大事な1年となる。今回の会議では、コードに関する技術的な協議や、AGL全体のマーケティングについて話し合う」と説明した。