四国で稼働中のメガソーラー 
四国で稼働中のメガソーラー 
 (出所:日経BP)
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 四国電力は1月26日、太陽光発電の接続と契約申し込みが、「30日等出力制御枠」に到達した、と発表した。四国電力の同制御枠は257万kWだった。今年1月22日に太陽光発電の接続済みと契約申し込み済みの設備量の合計が257万kWに達した。これにより、1月25日以降の契約申し込みについては、指定電気事業者制度の下での受け付けとなり、系統に接続する場合には、無制限・無補償の出力抑制(出力制御)が条件となる。

 「30日等出力制御枠」は、経産省の開催する新エネルギー小委員会 系統ワーキンググループ(WG)で、至近の需給実績などを踏まえ、年度ごとに検証している。2015年11月の同WGで、「257万kW」が了承されていた。

 四国電力などは、2014年10月1日に固定価格買取制度(FIT)に基づく再生可能エネルギー発電設備の接続申し込みの回答を保留した。経産省は、再エネを系統に接続できる設備容量(30日等出力制御枠)を算定し、それを超えた場合、無制限・無補償の出力抑制を接続の条件とした。これを受け、四国電力は2015年1月26日に回答を再開した。四国電力の場合、回答再開から1年で、30日等出力制御枠に達した。

 FITによる出力抑制の上限値は、2015年1月の運用見直しによって「30日」(30日ルール)から、「360時間」(360時間ルール)に変わった。四国電力の場合、1月25日以降の申し込み分に関しては、年間360時間を超えて出力抑制を行う場合でも、無補償となることを前提に、接続が可能となる。