営農型メガソーラーも検討

 NECネッツエスアイがEPC(設計・調達・施工)サービスを担当し、太陽光パネルは中国インリー・グリーンエナジー・ホールディング製(325W・72セル/枚)を11万6928枚設置する。パワーコンディショナー(PCS)は日新電機製で、660kW機を53台、510kW機を2台導入する。

 約71haの開発区域のうち、残置森林を約22ha確保し、パネルなどを設置する事業面積は約49haとなる。もとの起伏を生かし、土木造成を最小限にとどめる。15度程度までの斜面に、太陽光パネルを設置角10度で配置する。事業用地内には自然の池が2カ所あり、加えて調整池を8つ建設する。

 エクセリオ・ジャパンは、宮城県白石市でも連系出力22MWのメガソーラーを建設中で、こちらもNECネッツエスアイがEPCサービスを担当する。両プロジェクトを併せると、総開発面積は85ha、パネル約20万枚で合計の連系出力は58MWに達する。

 両社は、宮城県での2つのプロジェクトに関し、EPC契約に加え、今回、完成後の保守・運用(O&M)契約も締結したと発表した。契約金額は、保守・運用だけで約25億円、契約済みの設計・設置工事を含めると、約155億円となる。

 NECネッツエスアイは、宮城県で建設中の58MWのほか、すでに約30MW分のメガソーラーを施工・竣工した実績がある。

 エクセリオは、世界9カ国でメガソーラーの開発実績がある。日本を重点開発地域の1つと位置付け、今後4~5年間で約20件、合計600MWの太陽光発電所の建設を予定する。

 すでに茨城県大子町と岩手県洋野町に合計約50MWのメガソーラーが稼働し、宮城県の2案件のほか、福島県白河と鹿児島県隼人で合計約100MW分が着工している。また、牧草地に太陽光パネルを設置する大規模な営農型メガソーラーも検討している。