太陽光パネルを水上に浮かべるフロートの大手、フランスのシエル・テール・インターナショナルの日本法人、シエル・テール・ジャパン(東京都中央区)は1月24日、徳島県にある池の水上を使った、出力630kWの太陽光発電所の竣工式を開催した。
阿波市市場町にある農業用ため池「喜蓮池」の水上を活用した。池を管理している吉野川北岸土地改良区から、水面を借りて太陽光発電システムを浮かべた。
2016年11月に着工し、2017年1月20日に売電を開始した。売電価格27円/kWh(税抜き)で、四国電力に売電している。初年度の年間発電量は、82万9440kWhを見込んでいる。
シエル・テール・ジャパンでは、従来からのフロートの販売やエンジニアリングに加えて、太陽光の発電事業に乗り出している。同社にとって、2カ所目の水上太陽光発電事業となった。
1カ所目に続き、阿波市内の池に開発した(関連ニュース、関連インタビュー)。同市内では他に2カ所の池でメガソーラー(大規模太陽光発電所)を開発している。
喜蓮池の太陽光発電所の発電事業者は、同社の子会社である「水田湖一」となる。
設計・調達は自社、施工はスーパーツールECO(大阪府堺市)、土木工事はFUJIIコーポレーション(徳島県阿波市)が担当した。保守も自社で担う。
太陽光パネルは京セラ製、パワーコンディショナー(PCS)はドイツSMAソーラーテクノロジー製を採用した。