米ネバダ州の大手エネルギー事業者であるNVエナジー社は25日、米アップルと合意に至り、200MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を2019年の初めまでに建設すると発表した。アップルのリノ(Reno)・データセンターに電力を供給する。

 今後、数週間のうちにNVエナジー社はネバダ州公益事業委員会(PUCN)に申請し、同メガソーラーに関する電力購入契約(PPA)をアップルと締結する見込み。発電コストや価格など、PPAの詳細は明らかにしていない。

 このメガソーラー建設プロジェクトにより、NVエナジー社がネバダ州で建設中または承認の手続き中であるメガソーラーの設備容量は合計529MW以上になる。同社は現在、491MWのメガソーラーを運用し顧客に電力を供給しているという。

 すべてのメガソーラーが稼働した時点で、同社のメガソーラーによる設備容量は合計で1GWを超えると見込まれる。

 アップルは太陽光など再生可能エネルギーの導入に積極的であり、これまでにも全米各地で運用するデータセンターの電力をメガソーラーなどの再エネ電源で賄ってきた(関連記事1)(関連記事2)。今回のNVエナジー社との合意もその一環で、使用する電力を100%再エネで賄うという目標の達成を急ぐ(関連記事3)。

 アップルで環境・政策・社会イニシアチブを担当するリサ・ジャクソン副社長は、「NVエナジー社との提携によって、iMessageやSiriなど当社の製品やサービスをクリーンな電力で顧客に提供できるようになる」とのコメントを公表した。