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ウインパワー、小型風車の申し込みが1000件超える

20kW未満の風力発電事業にブームの兆し

  • 金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
  • 2017/01/26 17:01
  • 1/1ページ
石川県かほく市に設置した「GHRE19.8J」
(出所:WinPower)
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タワーの施工作業
(出所:WinPower)
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ブレードの取り付け作業
(出所:WinPower)
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 小型風力発電設備の製造・販売などを手掛けるWinPower(ウインパワー)社(東京都千代田区)は、同社の販売する出力19.8kWの小型風力発電システム「GHRE19.8J」への発注申し込みが2016年1月現在で1000件を超えていることを明らかにした。

 出力20kW未満の風力発電設備に関しては、固定価格買取制度(FIT)による買取価格が55円/kWh(税別)と、現在、最も高い単価になっており、2017年度も同じ単価が維持される見込み。FITを利用した導入量は2016年9月末時点で959kW(88件)に過ぎないが、設備認定量は同月末で約31.9MW(1790件)に達している。

 太陽光の買取価格が年々低下し、来年度以降、20kW以上の大型風力の買取価格も下がる見込みのなか、55円/kWhを維持されている小型風力の投資収益性が相対的に高まっており、ここにきて、設備認定が急増している。

 20kW未満の風力発電事業では、単体で20kW近くの定格出力になる機種を1基建設して連系する方法が、投資収益性に優れる傾向がある。一方で、FITで風力発電設備の認証を取得するには、日本海事協会によるNK認証が必要で、現在、このクラスの風力発電設備で、同認証を取得している機種が限られている。

 20kW弱の小型風力発電設備でNK認証を取得している機種は、WinPower社の「GHRE19.8J」とC&F Green Energy社の「CF20」(19.5kW)の2つだったが、CF20に事故が発生したため、2016年11月21日以降、認証が停止状態になっている。「GHRE19.8J」による設備認定が急増しているのは、こうした背景もある。

 WinPower社に発注申し込みをしないまま、同社の機種で設備認定を取得している案件もかなりあると見られる。同社では、「GHRE19.8J による設備認定の件数は、2000件程度に達する可能性もある」と推定している。

 WinPower社の「GHRE19.8J」は、中国GHRE社製で、ロータ(回転)直径15.6m、タワー(支柱)の高さ20.6m。多極発電機の採用で増速機がないことや、空力設計によるストール制御(風力が一定以上になると失速して回転が抑制される仕組み)により、シンプルな構造で信頼性が高いなどの特徴があるという。

 同機は、日本国内で2016年に北陸と九州で合計2基が稼働して連系したほか、今年度中にはさらに秋田県などで3基の稼働を予定している。

 設置コストは、ブレード(羽根)、ナセル(発電機などの筐体)、タワー、制御機器、パワーコンディショナー(PCS)などを含めた風力発電設備に、造成、建設工事を加えて、1基3000万~3500万円を想定している。同社の試算では、年間平均風速5m/秒の立地で年間約360万円、同風速6m/秒で年間約470万円の売電収入が見込まれ、10年以内の投資回収が可能としている。

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