「産業用オフグリッドシステム」の構成例 
「産業用オフグリッドシステム」の構成例 
 (出所:慧通信技術工業)
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 慧通信技術工業(神戸市)は1月17日、完全自家消費型の太陽光発電システムを採用した「産業用オフグリッドシステム」を販売すると発表した。太陽光発電の電力を売電せずに蓄電池に貯め、構内グリッドに連系して全量を自家消費する。

 例えば、出力40kWの太陽光発電システムと、容量28.8kWhの蓄電池を設置した場合、設置費用は約1806万円でシステム単価は約45万円/kWとなる。電気料金の削減額は年間約206万円、投資回収は約8.75年になるという。

 改正省エネ法の施行によって2015年度報告(2014年度実績分)から、新たに「電気需要平準化評価原単位」が導入された。自家消費型の太陽光発電システムは、この電気需要平準化時間帯に発電し、受電量を下げる効果があることから、「電気需要平準化評価原単位」の低減に寄与することが期待できるという。

 また、産業競争力強化法の「生産性向上設備投資促進税制」による特別償却が可能で、設備一式の取得価額の全額を償却(即時償却)できるメリットもあるという。