レスメド AirMiniは、睡眠時無呼吸症候群の治療法のCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)に用いる装置である。従来の同社製CPAP装置に比べて80%軽量化し、重さは300g。従来品に比べて携行しやすくなったことから、患者の治療継続が期待できるという。
睡眠時無呼吸症候群の患者数は増加傾向にあり、国内の潜在患者は300万~400万人といわれている。効果的な治療法の一つが、睡眠時に鼻に装着したマスクから陽圧の空気を送り、気道を広げることで呼吸をしやすくするCPAPだ。しかし、出張や旅行時にかさばる装置を持ち運ばなくてはいけないことが課題となっており、装置の軽量・小型化が望まれていた。
患者の呼気から得られる熱と水分を還流できる人工鼻フィルター「HumidX」も開発した。従来は水タンク型を使用していた加温加湿装置として使用できる。レスメド AirMiniにオプションで搭載することで、さらに携行性を高められる。
レスメド AirMiniに連動した「AirMiniアプリ」をスマートフォンでダウンロードすることで、夜間の機器の使用回数や無呼吸の回数を確認することも可能である。患者がCPAP治療の効果を把握することで、治療継続へのモチベーションを高めることにつなげることを狙う。