オランダの電機メーカーであるAlfen社は1月15日、蘭Koppert Biological Systems社の新しい生産施設にエネルギーを供給するマイクログリッドの建設を受注したと発表した。

 Koppert社は同国の園芸産業分野でトップ企業という。現在、害虫駆除生物の生産を行う約3haの施設を建設中で、グローバル市場で100%持続可能な農業と園芸を目指す目標の達成に寄与するとしている。

 同施設の建設は2段階に分かれており、第1段階は2018年8月、第2段階は2019年にそれぞれ稼働の計画という。

 Alfen社は、同施設にエネルギーを供給する出力10MWのマイクログリッドを建設する。同マイクログリッドは電力網に接続されるとともに、停電時には自動的に自立運転に切り替わる機能を装備する。電力供給が復旧した後は、自動的に電力網に再接続する。

 オランダの園芸産業では現在、省エネルギーや再生可能エネルギー導入が進んでおり、温室や植物工場などの園芸施設におけるマイクログリッドの導入も増加するとみられる。

 Alfen社はオランダやチェコで、太陽光発電に併設する蓄電池やマイクログリッドなどのプロジェクトの実績がある(関連記事1)(関連記事2)。