「千葉 · 山倉水上メガソーラー発電所」の完成予想図 
「千葉 · 山倉水上メガソーラー発電所」の完成予想図 
 (出所:京セラ)
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 東京センチュリーリースと京セラは1月21日、千葉県市原市にある山倉ダムに水上に設置する太陽光発電所として世界最大となる約13.7MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「千葉 · 山倉水上メガソーラー発電所」の建設を開始すると発表した。

 発電事業の主体は、両社の共同出資する京セラTCL ソーラー合同会社となる。2015年12月に着工済みで、1月21日に安全祈願祭を開催した。2017年度中に稼働する予定。

 山倉ダムは、千葉県企業庁の管理する工業用水専用のため池で、水面約18万m2を利用し、約5万1000枚の太陽光パネルをフロート式架台に設置する。設計・施工は京セラコミュニケーションシステムが担当し、パネルは京セラ製の出力270W/枚の製品を採用。パワーコンディショナー(PCS)は、ドイツのSMAソーラーテクノロジー製、フロート式架台はフランスのシエル・テール製を導入する。維持管理は、京セラソーラーコーポレーションが担当する。

 年間予想発電量は約1617万kWh(一般家庭約4970世帯分の年間電力消費量に相当)で、年間約8170tのCO2削減効果を見込んでいる。買取価格は32円/kWhで、東京電力に売電する。

 今回のプロジェクトは、千葉県企業庁による公募案件で、2014年11月に京セラTCLソーラーが事業候補者に決定した。千葉県企業庁への提案納付金額は年額2170万円、水面部および陸上部の行政資産使用料は年額1000万円程度となる。

 京セラTCLソーラーは、発電所周辺に環境学習施設を整備するほか、近隣の小学校で環境に関する出前授業を計画しているという。

 京セラTCLソーラーは、水上メガソーラーに関し、2015年3月に兵庫県加東市で約1.7MW、同年6月に兵庫県加西市で約2.3MWの発電所を竣工し、運営している。