クリニカル・プラットフォーム代表取締役の鐘江康一郎氏
クリニカル・プラットフォーム代表取締役の鐘江康一郎氏
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 クリニカル・プラットフォームは2016年1月19日、入院施設を持たないクリニック向けのクラウド電子カルテ「Clipla(クリプラ)」の提供を開始した。Cliplaはクラウド上で稼働する電子カルテシステム。インターネットの接続環境があれば、ユーザーはWebブラウザーを使ってどこからでもCliplaの機能を利用できる。

 施設内のサーバーで稼働する通常の電子カルテシステムと比較して、「アップデートにともなうシステム管理やメンテナンスが不要」「診療報酬改定や新しい薬剤の追加などのマスターデータ更新が自動化される」「サーバー導入などの初期費用が不要」などのメリットがあるという。外来患者がスマートフォンのWebブラウザーを使って、診療受付にチェックインするための機能も備える。

 料金はライトプランとベーシックプランの2タイプがあり、いずれも初期費用はなし。ライトプランはCliplaを単体利用するもので、毎月払いは月額9800円(税別、以下同)、年額一括払いは9万8000円。ベーシックプランは、日本医師会のORCAプロジェクトが開発した診療報酬請求システム「日医標準レセプトソフト」とセットで提供するもので、毎月払いは月額2万9800円、年額一括払いは29万8000円。日医標準レセプトソフトはCliplaとの連携機能を実装したうえで、クリニカル・プラットフォームがクラウドサービスとして提供する。電子カルテ利用時の推奨環境は、WebブラウザーがGoogle Chrome最新版、ディスプレー解像度が1920×1080ピクセル以上。

 クリニカル・プラットフォームでは今後の展開として、Cliplaを中核に医事会計システム、在庫管理システム、顧客管理システム、BI(Business Intelligence)を連携させて、経営をトータルに支援するERP(Enterprise Resource Planning)に発展させることを目指している。連携する個別システムは同社自身がクラウドサービスとして用意するほか、「実績のある外部システムとの連携も検討している」(クリニカル・プラットフォーム代表取締役の鐘江康一郎氏)。